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最近、Windowsで再起動時に突然BitLockerの回復キーを求められ正しいキーを入力しても正常に起動せず、無限ループに陥ってしまう現象が多発しているようです。
この状態でセーフモードで立ち上がればデータを救済することができますが、セーフモードでも立ち上がらないケースがあるようです。
今回はこの正常起動しなくなった BitLockerがかかったハードディスクからデータを救済する方法のひとつを紹介します。

マイクロソフトアカウントにログインし、BitLockerの回復キーを入手します

USBメモリーに起動できるLinux(Ubuntu)を入れてBIOSを設定してUSBメモリーのLinuxから起動します。
起動可能なUSBメモリーを作成するには balenaEtcher などが便利です。

Step 3

ターゲットのHDDを探します。
ここで調べたHDD名をdislockerで使用します。

sudo fdisk -l

BitLockerを外すためにdislockerをインストールします。

sudo apt update
sudo apt install dislocker

ただし、現在公開されているdislockerでは多くの場合エラーが出ますので

エラーが出る場合はGitHubからソースコードをダウンロードしてコンパイルします。
以下の例はGit等がインストールされていない場合です。
もしすでにインストールされているならばその部分は読み飛ばしてください。

sudo apt-get update
sudo apt install gcc cmake make libfuse-dev libmbedtls-dev ruby-dev
cd ~
sudo apt install git
git clone https://github.com/Aorimn/dislocker.git && cd dislocker
mkdir build && cd build
sudo apt-get install pkg-config
cmake ..
make
sudo make install

ディレクトリを作りそこにBitlockerを外したイメージをマウントします。
回復キーは”-“を入れて設定します。

sudo dislocker -r -V {ターゲットのHDD} -p{回復キー} — {マウント先ディレクトリ}

cd ~
sudo mkdir -p /media/bitlocker
sudo dislocker -r -V /dev/nvme0n1p3 -pxx-xx-xx-xx-xx-xx-xx-xx -- /media/bitlocker

ファインダーでアクセスできるようアクセス用のディレクトリを作成しBitlockerを外したイメージをそこにマウントします。

sudo mkdir -p /media/win11
sudo mount -t ntfs -o ro,loop /media/bitlocker/dislocker-file /media/win11/

使い終わったらアンマウントします。

sudo umount /media/bitlocker
sudo umount /media/win11